やっぱり凄い!! ロジャー・フェデラーのバックハンド
私の1番好きなテニスプレーヤーは、生きるレジェンド、ロジャー・フェデラーです。
もちろん彼は世界No.1テニスプレーヤーで、世界4大大会の優勝回数が計20回という実績や、綺麗なフォームから放たれる数々のスーパーショット等、誰もが憧れるのは当たり前なのですが、その中でも私が1番だと思うのは彼のバックハンドストロークです。
私は学生時代からテニスをしていますが、当時からずっと片手打ちバックハンドです。
今でこそ両手打ちバックハンドの選手が多いですが、当時は片手打ちも多かったと思います。
私の部内では、片手打ちと両手打ちは半々だったし、他校との試合でも片手打ちの選手も多くいたと思います。
現在では学生の練習や試合を見ていると、100%ではないかと思うぐらい皆さん両手打ちバックハンドなんですね(;゜゜)
では何故現在では両手バックハンドが選ばれるのでしょうか。
ここで片手打ちと両手打ちの比較をしてみました。
片手打ちのメリット
- スライスに移行しやすい
- 若干リーチが長い
片手打ちのデメリット
- 深いボールの処理が難しい
- 高いボールが打ちにくい
- とっさの時に手首を使いづらい
- 早いサービスに対してリターンしにくい
- 利き腕への負担が大きい
- コントロールしにくい
両手打ちのメリット
- 高いボールが打ちやすい(打ち込める)
- 深いボールを処理しやすい
- とっさの時に手首を使いやすい
- リターンしやすい
- ボールに力を乗せやすい(手打ちになりにくい)
- 腕への負担が少ない
両手打ちのデメリット
- スライスに移行しにくい
- 若干リーチが短い
私の感覚ではこんな感じでしょうか。
片手打ちで綺麗に打てるとすごくカッコ良く見えるのですが、早くて深いボールが返ってくると本当に処理しづらいのです。
もっと上手くなりたいんですが…(-_-;)
上記の事から、今の若い選手は両手打ちを選ぶのではないかと思います。
そう、片手打ちと両手打ちでは、両手打ちの方が安定してショットを打てるのです。(私は両手打ちが打てないので想像です…)
話を戻します。
何故フェデラーのバックハンドに憧れるのかというと、今あげたようなデメリットがほぼ感じられないのです。
「フェデラーの弱点はバック」だという人もいらっしゃいますが、確かにフォアハンドに比べるとミスが出やすいですが、非常に精度が高く、「バックが弱点」というよりはただ「バックを狙う方がマシ」という事ではないでしょうか。
彼の片手打ちバックハンドを見て思うのは、片手では打ちにくい「潰した球」を高い打点から放っています。
ボールを潰すことで強烈な回転がかかっているのにスピードもある、相手が返しにくいボールになります。
フォアハンドでよくワイパースイングという言葉を聞くと思いますが、フェデラーの場合、毎回とは言いませんが片手打ちバックハンドで打つことができます。
片手打ちの場合、少しでも打点がずれるとミスショットに繋がりますが、タイミングの取りづらいライジングショットですら威力のあるボールを打つことができ、なおかつコントロールが抜群です。
またラリーの組み立ての中でかなりの頻度でスライスを使用していて、伸びとキレが半端ないです。ボールが低く伸びるため、相手はどうしても低い打点になってしまい、簡単に攻めることが出来ません。
通常のストロークよりも安定しているため、スライスで繋いで甘いボールが返って来たところを攻撃しています。
とまあプロなので当たり前なのかもしれませんが、彼は現在36歳で私と同世代、今では少ない片手打ちバックハンドプレーヤーとして世界の頂点に君臨しています。
いつまで現役でいてくれるかわかりませんが、いつまでも彼のプレーを見ていたいファンの1人として、彼のバックハンドの素晴らしさを伝えたいと思いました。